研究課題/領域番号 |
18K17848
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
稲葉 優希 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学・研究部, 研究員 (30709431)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | バスケットボール / 動作解析 / リリースパラメータ / 動作分析 / 試合分析 / ビッグデータ / ゲーム分析 / シュート |
研究実績の概要 |
本研究は、バスケットボールの試合中に高いシュート成功率を有するシューター及びリリースパラメータの特徴と、シュートの成功につながるプレーの背景を明らかにすることで、バスケットボールの競技力向上に寄与することを目的としている。 これまでに、選手の身体的特徴や体力に起因して変化し得るリリース高と、ポジションや試合の状況に応じて変化し得るシュート距離が最適なリリースパラメータに及ぼす影響を検討してきた。具体的には、試合における選手のトラッキング情報や実験的に得られたボールの振る舞いに関するデータを基に、シュートにおけるボールの軌道をシミュレーションによって再現し、その影響を定量化した。同一の距離からのシュートであっても、リリース高が異なるとシュートが成功するリリース角度と速度の組み合わせが異なり、最適なリリースパラメータが変化する。したがって、シュートのコーチングを行う際には各選手のリリース位置を考慮する必要があり、本データはその際の指標とでき、成功率の高いシュート動作を獲得するために有用なデータであると言える。さらに、試合中にはディフェンスや他の選手の動きに影響を受けるため、ディフェンスがいない状況で行う練習時とは異なる環境となる。その際にはシュート動作だけでなく、シュート時の視線にも影響があることが予想される。そこで、シュート時の視線計測を行う方法を検討した。新型コロナ感染症の影響もあり、選手のシュート時の測定はまだできていないが、これまでにシミュレーション等によって得られた結果と、実測データを比較し、試合中のシュート成功率向上に関わる要因を更に明らかにしていく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
シミュレーションでの検証が進んでいる一方で、実際に選手が試合や練習においてシュート動作を行なっている場面でのデータ取得が想定通り進んでいないため、「やや遅れている」とした。
|
今後の研究の推進方策 |
先ずは、昨年度調整がつかなかった海外製測定機器を入手し、測定の準備を進める。また、夏から秋に測定が実施できるよう、チームとのスケジュール調整を行い、測定を行う。測定で得られた結果をシミュレーションデータとあわせて解析する。
|