研究課題/領域番号 |
18K17850
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2020) 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター (2018-2019) |
研究代表者 |
石橋 彩 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員 (40756524)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 鉄代謝 / ヘプシジン / 鉄欠乏性貧血 / 腸内環境 / アスリート / n-3系脂肪酸 / 持久性競技者 / 腸内細菌 / 栄養摂取状況 / 貧血 / 競技者 / 栄養介入 |
研究成果の概要 |
本研究では、スポーツ競技者における腸内環境が鉄代謝に及ぼす影響を明らかにしたうえで、腸内環境の改善が期待できるn-3系脂肪酸を含む魚の習慣的な摂取が鉄欠乏を予防するという仮説を明らかにすることを目的とした。本研究の結果、腸内環境の違いは、運動前後のヘプシジンの変化量に影響を及ぼす可能性が明らかにとなった。一方で、n-3系脂肪酸の摂取は腸内環境の改善させるものの、生体内の鉄代謝に影響を及ぼさない可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヘプシジン(鉄の吸収を阻害するホルモン)の分泌亢進に起因する鉄吸収阻害によって鉄欠乏が誘発されるという作用機序が注目されている。これまで運動誘発性のヘプシジンの分泌応答を抑制するため、炎症を抑えることを目的とした栄養介入(炭水化物、抗酸化ビタミン)が検討されてきたが、有益な効果は認められていない。本研究の結果、腸内環境の違いは、運動前後のヘプシジンの変化量に影響を及ぼす一方で、n-3系脂肪酸の摂取による腸内環境の改善は、生体内の鉄代謝に影響は及ぼさなかった。本研究の結果より、腸内環境の違いはコンディションだけでなく鉄代謝にも貢献する可能性があることが明らかとなった。
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