研究課題
若手研究
膝の前十字靱帯(ACL)再建術後患者にとって、再損傷に対する恐怖感はスポーツ復帰を阻害する主要因である。本研究ではACL再建術後患者11名を対象とし、再損傷に対する恐怖感と恐怖感を抱きやすいジャンプ着地課題中の運動学・運動力学的変数と再損傷に対する恐怖感との関連性を分析した。参加競技のレベルを考慮した分析も行った。結果、再損傷恐怖感とジャンプ着地中の膝関節屈曲角度に有意な相関関係が認められた。本研究の成果を元に、スポーツ復帰をサポートするための指導プログラムを作成し、実際の指導現場で普及させた。
ACLを損傷した患者の多くは受傷前と同じ競技レベルでのスポーツ復帰を目的に再建術を受ける。しかしこれを達成できる割合は約60%程度と高くなく、リハビリテーションおよびスポーツ医学分野における重大な課題となっている。再損傷恐怖感はスポーツ復帰を阻害する主要因であるが、その関連因子は不明である。再損傷恐怖感の関連因子を明らかにすることで、ACL再建術後のスポーツ復帰をサポートするための重要な根拠が得られると考えている。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
Orthopaedic Journal of Sports Medicine
巻: accepted
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