研究課題/領域番号 |
18K17870
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 (2021) 金沢医科大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
村上 祐介 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教 (70744522)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 運動発達 / 多様性 / 動作の変動性 / 環境との相互作用 / 多重時間スケール / 微視的スケール / 発達性協調運動障害 / 課題への適応 / アダプテッド / 知覚 / 運動方略 / 運動行動の変容 / 注意 / 心理的変化 |
研究成果の概要 |
本研究では、発達性協調運動障害(DCD)児への運動発達支援で課題となっている「変化の過程」に着目し、微視的な時間スケール(秒や分といったその瞬間)での変化の機序を明らかにすることを目的とした。運動発達支援活動に長期的に参加したDCD特性のある子どもを分析した結果、対象児は類似した運動課題を遂行する場合でも大小の動作の変動を繰り返していることが分かった。その過程では、「不安定性が増大する局面」が存在しており、その瞬間が運動発達において重要な局面であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発達性協調運動障害(DCD)児への支援の必要性が高まる今日、従来の研究の多くは、支援を通した運動面や心理面の発達的な「変化の結果」を報告するものが多く、「変化の過程」については議論の余地が残されていた。そこで本研究では、昨今の基礎的な運動発達研究の知見を基盤とし、微視的な時間スケール(秒や分といったその瞬間の変化)に焦点を当て、変化の機序の解明を試みた。その結果、対象児は「不安定性が増大する局面」を有しながら緩やかな発達を遂げていることが分かった。今後は、微視的な時間スケールの分析の利点を生かしながら、課題や環境の変化に応じた動作の変動の軌跡を検討する必要がある。
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