研究課題/領域番号 |
18K17885
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
川崎 伊織 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (10779367)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 社会的認知機能 / 神経疾患 / 脳画像法 / リハビリテーション / 神経変性疾患 / 認知神経科学 / 加齢 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
本研究は、社会的認知機能の背景にある神経メカニズムを明らかにすることを目的とした。対象疾患は筋強直性ジストロフィー (DM)とパーキンソン病 (PD)で行動学的(心の理論課題)及び脳画像データを取得・解析した。結果、心の理論課題では健常群に比べ、DM患者で有意に成績が低かった。脳構造・機能画像データの解析では、DM患者で心の理論課題成績と前部帯状回、内側前頭前野、後頭葉で有意な相関がみられ、PD患者では眼窩前頭皮質、後頭葉領域で有意な相関がみられた。これらの結果から、心の理論に関連する社会的認知機能の背景に眼窩前頭皮質や帯状回、後頭葉領域が関わっていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々な学際領域で人の社会性や社会的認知に関する研究が行われているが、対人交流における社会的認知機能の神経機構について、また社会的認知機能の低下が社会参加にどのような影響があるかについては未解明な点が多い。本研究は、対人交流場面における社会的認知機能について、健常者、神経疾患患者を対象に行動実験と脳画像法を併せたことでより包括的に明らかにすることができた。本研究により得られた成果は、心理学および神経科学の分野に資するだけでなく、新たな治療法・リハビリテーション方法の開発にとっても重要な知見となり得る。
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