研究課題/領域番号 |
18K17895
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
福本 寛之 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (00779308)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 皮質脊髄路興奮性 / 二重課題法 / 経頭蓋磁気刺激法(TMS) / 運動誘発電位(MEP) / 経頭蓋磁気刺激法(TMS / 二重課題 / 皮質抑制性 / 二重課題干渉 / 随意運動 / TMS / MEP |
研究成果の概要 |
本研究では,運動課題と視覚刺激または聴覚刺激による認知課題からなる二重課題の遂行が皮質脊髄路の興奮性に与える影響を検討した。 二重課題遂行時の認知課題が視覚刺激の場合よりも音刺激の場合に二重課題干渉の程度が大きくなった。皮質脊髄路興奮性は,単一課題遂行時に比べて二重課題遂行時に低下を示した。また,認知課題が視覚刺激の場合よりも音刺激の場合に皮質脊髄路興奮性がより低下した。運動課題は参加者への音によるフィードバックで指定された力発揮を行うものであった。力発揮に対するフィードバック音と聴覚刺激による認知課題を同時に遂行する場合に聴覚情報が競合し,より二重課題干渉が生じた可能性が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,2つの課題を同時に行う際の随意運動の発現過程を,神経生理学的な指標を用いてに評価した。さらに運動課題と認知課題(音刺激課題、視覚刺激課題)から成る二重課題を設定し,日常生活で直面する状況に近い実験デザインで,随意運動の発現への二重課題干渉の影響に着目した。本研究で得られた成果は,我々が経験する二重課題干渉の根本にある神経生理学的なメカニズムへの問いを解明する一助となり得る。また我々の生活に密接に関係している,身体運動の正しい理解やスポーツにおけるパフォーマンスの向上に対して重要な知見となると考えられる。将来的には幅広い年齢層の健康の維持やアスリートの競技力向上への貢献も期待できる。
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