研究課題/領域番号 |
18K17908
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 四條畷学園大学 |
研究代表者 |
青木 修 四條畷学園大学, リハビリテーション学部, 教授 (50637535)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 前庭電気刺激 / ノイズ / バランス / 脳卒中 / 前庭誘発電位 / ノイズ前庭電気刺激 / ヒラメ筋 / 立位 / 誘発筋電 |
研究成果の概要 |
脳卒中患者を対象にヒラメ筋と前脛骨筋の短潜時反射、中潜時反射について異なる刺激強度間で比較した結果、短潜時反射は60%刺激強度で大きい値を示した。 次にノイズ刺激による介入効果を検証した結果、短潜時反射は、介入後に有意な増大を認めた。介入後の評価時のノイズ刺激有無による振幅に差はなかった。クロステスト時の重心移動距離は介入による効果を認めなかったが、ノイズ刺激により重心移動距離は大きい値を示した。 以上から、ノイズ刺激により前庭脊髄路の興奮性が増大すること、治療介入により興奮性増大は維持されることが示された。一方、治療効果は短期間で消失すること、動的バランスに対する効果は小さいことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本報告ではノイズ前庭電気刺激により前庭脊髄路の興奮性が増大することを明らかにし、このことが静的立位バランスを改善させる要因である可能性を示した。この点において、本報告は学術的な意義を持つ。また、ノイズ刺激を治療介入に用いることで、前庭脊髄路の興奮性が変化することをはじめて示した。しかし現在のところ、動的バランスに対する改善効果を認めなかったという点において、この手法を実用化させることができず、社会的意義が十分ではないと考える。 今後、動的バランスを改善させるための介入を模索し、学術ならびに社会的意義をさらに高めたい。
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