研究課題/領域番号 |
18K17909
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 吉備国際大学 |
研究代表者 |
高原 皓全 吉備国際大学, 社会科学部, 講師 (20641327)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 主観的末梢感覚 / 体性感覚誘発電位 / 誘発筋電図 / 精神的緊張 / 誘発筋電図F波 |
研究成果の概要 |
本研究は、ヒトの主観的な末梢感覚に及ぼす運動出力系調節の影響および自律神経系調節の影響について明らかにすることを目的とした。安静時と比較して最大下の等尺性ピンチ運動時には、主観的末梢感覚が鈍化し、運動側の手の感覚領域における体性感覚誘発電位(SEP)が減衰した。暗算課題時においても、主観的末梢感覚は鈍化したが、SEPに変化はみられなかった。これらのことから、主観的末梢感覚の鈍化は運動出力調節時においても自律神経系調節時においても生じることが明らかになった。また、両調節時におけるSEP変化の違いから、主観的末梢感覚の減衰の誘発因子が感覚入力の抑制以外にも存在している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、身体的および精神的負荷時の主観的末梢感覚の変化について検討し、主観的末梢感覚の抑制に及ぼす運動系調節および自律神経系調節の影響を明らかにした。その結果、運動系調節時、自律神経系調節時いずれの条件においても安静時と比較して主観的末梢感覚は鈍化した。本研究の知見は、ヒトで起こる主観的末梢感覚の抑制に関するメカニズムを解明するための資料となり、今後スポーツ選手のコンディショニングや健康づくりのための運動の現場等でも活用可能な情報であり、学術的および社会的に意義深いと考える。
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