研究課題/領域番号 |
18K17916
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
横井 惇 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター, 研究員 (70795393)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 運動学習 / 到達運動 / 力場学習 / 瞳孔径 / ノルアドレナリン / 運動制御 |
研究成果の概要 |
神経伝達物質ノルアドレナリン(NA)は、宣言記憶への影響が知られているが、運動学習記憶への影響は不明である。本研究では、中枢NA活動度の非侵襲的な指標である瞳孔径に着目して、到達運動を用いた運動学習パラダイムにおいてヒト運動制御・学習と瞳孔径の関連を調べた。課題中の瞳孔径変動のうち、運動中の瞳孔拡張量は感覚予測誤差とその驚きの程度を、ベースライン瞳孔径は環境に対する主観的な不確実性および新奇性を反映することを示唆する結果を得た。また、瞳孔径と運動学習率との間の逆U字型の関係(高すぎる・低すぎるNA活動度は運動学習を低減させる)を示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気分・ストレス・覚醒度などは、運動パフォーマンスやトレーニング効果に影響を与えると経験的に考えられているが、その具体的な機序は明らかになっていない。ノルアドレナリン(NA)は、これらの要素と関連の深い神経伝達物質であるが、NAが運動系における情報処理に与える影響は、これまで研究がなされてこなかった。本研究は、上肢を用いた運動学習におけるNAの役割の一端を明らかにしたという点で、学術的意義のみならず応用的な面でも意義を有すると考えられる。
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