研究課題/領域番号 |
18K17922
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
友滝 清一 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (80813394)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | インクレチン / 胎児 / GLP-1 / GIP / 新生児 / SGA / 消化管閉鎖 / メタボリックシンドローム |
研究成果の概要 |
インクレチンは消化管内に食べ物が到達することを刺激として分泌される。胎児はインクレチンを分泌していることが知られているが、羊水しか嚥下していない胎児において、どのような機序でインクレチンが分泌されているのか、わかっていない。今回我々は、十二指腸閉鎖の胎児と正常の胎児の臍帯血インクレチン濃度を比較し、十二指腸閉鎖の胎児でも正常と遜色ないインクレチンを分泌していることを示した。十二指腸閉鎖の児では、小腸まで羊水が到達しないが、それでもインクレチンが分泌されていることから、胎児のインクレチン分泌にとって、消化管に物質が通過してくることは重要ではないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の我々の研究により、①胎児期のインクレチン分泌は、消化管への物質の通過ではなく、他の機序によって刺激されていること、②胎児において、インクレチンはインスリン分泌や血糖調節以外の何らかの役割を担っていると考えられること、が示唆された。これらの知見は過去に報告がない。 また、今回の成果は、胎児期のインクレチンの分泌・機能に迫るためのさらなる研究への足掛かりとなりうる。今回の成果を元に、胎児期のインクレチンの分泌機序や機能に迫る動物実験や、将来のメタボリックシンドローム発症との関連を探る研究が進んでいる。今後メタボリックシンドロームの新たな治療標的や創薬に繋げていくことを目指している。
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