研究課題/領域番号 |
18K17929
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
小川 亜紀 甲南女子大学, 医療栄養学部, 助教 (80612308)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 低蛋白質食 / 腸内細菌叢 / ニューギニア / インドネシア / 低蛋白食適応機構 / サルコペニア / 低蛋白質 / ラット / 糞便移植 / 腸内細菌 / 高齢者 |
研究成果の概要 |
ニューギニア島のTimika地域には、サゴヤシを主とする伝統的な低蛋白質摂取の食習慣をもつ民族(Sago群)が現存し、市街地には、同じ民族でも米を主食とする現代の一般的な食生活の人々(Rice群)が居住している。本研究では、両群の、身体組成、栄養摂取量、血液生化学検査値、腸内細菌叢を調査・分析した。Sago群は、少ない蛋白質摂取量であるにも関わらず、筋肉量や血清アルブミン値に低蛋白質栄養状態を示す所見は見られず、何らかの低蛋白食適応機構の存在が示唆された。腸内細菌叢の次世代シーケンスメタゲノム解析を行った結果、Sago群とRice群では腸内細菌叢が異なることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
少ない蛋白質摂取量への適応現象には、腸内細菌が何らかの役割を果たしている可能性が考えられた。高齢化が進む我が国では、蛋白質摂取不足を原因とするサルコペニア等の低栄養の問題が増加している。低蛋白食適応に寄与する腸内細菌を知ることは、低蛋白質摂取の人々の筋肉量増加などに応用するための基礎研究となることが期待される。
|