研究課題/領域番号 |
18K17942
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター (2019-2020) 神奈川工科大学 (2018) |
研究代表者 |
田中 理恵子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 薬剤治療研究部, (非)研究員 (80579962)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Tocopherol / Thermogenic adipocyte / Beige adipocyte / Brown adipocyte / UCP1 / PGC-1α / p38 MAPK / ビタミンE / 熱産生型脂肪細胞 / ベージュ脂肪細胞 / 褐色脂肪細胞 / 肥満 / 脂肪細胞 / 転写因子 / microRNA |
研究成果の概要 |
褐色脂肪組織(BAT)は2種類の熱産生型脂肪細胞(褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞)で構成され、これの細胞はミトコンドリアに存在するUCP1を介してエネルギーを熱に変換する。本研究で我々は、ビタミンE同族体のうちα-トコフェロールとδ-トコフェロールがp38 MAPK経路を介して転写補因子PGC-1αを活性化し、熱産生型脂肪細胞の分化と機能を上方制御する事を明らかにした。また、褐色脂肪細胞においてα-トコフェロールとδ-トコフェロールが炎症による熱産生能の低下を抑制する可能性を見出した。これらの結果は、トコフェロールがBATの機能亢進を介して肥満と肥満関連疾患を抑制する可能性を示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によってビタミンE同族体のうち特にδ-トコフェロールが褐色脂肪組織における熱産生を亢進する事が明らかとなり、δ-トコフェロールの摂取が肥満を抑制する可能性が示された。これらの知見は肥満をターゲットとした医薬品やサプリメントの開発シーズとして非常に有用である。また、本研究の成果はビタミンEの機能として報告されている代謝疾患の改善に、脂肪組織における熱産生能の向上が関与する可能性を示している。
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