研究課題/領域番号 |
18K17947
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
門利 知美 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (10781552)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ハーディネス / レジリエンス / ストレス耐性 / ストレスマネジメント / 心理サポート方法 / 大学生アスリート |
研究実績の概要 |
アスリートは日常生活でのストレスのみならず、周囲からのプレッシャーや記録への挑戦など、スポーツ特有のストレスも抱えている。そのため、競技力向上に向けた心身のトレーニングに加えてストレスマネジメントの実施が非常に重要である。本研究では、ストレスに対する性格特性を指す「ハーディネス」と精神的回復力を指す「レジリエンス」に着目し、ハーディネスとレジリエンスの組み合わせのタイプ(①ハーディネス・レジリエンスともに高いタイプ、②ハーディネスは低く、レジリエンスは高いタイプ、③ハーディネスは高く、レジリエンスは低いタイプ、④ハーディネス・レジリエンスともに低いタイプ)によって心理的ストレス過程や、ストレス負荷時の身体反応表出とストレス状態からの回復力に違いがみられるのかを質問紙調査とストレス負荷実験から明らかにすることを目的とした。ハーディネスとレジリエンスの関係性についてはこれまでさまざまな報告があるが、相互作用についての報告は見当たらないため、ハーディネスとレジリエンスの高低による両者の相互作用について検討中である。タイプによるストレスに対する特徴や傾向が明らかになれば、ストレスに対する性格特性や精神的回復力に着目したストレスマネジメントに重きをおいたメンタルサポート実施時の資料になり得ることが期待できる。 当該年度は、学会発表(日本健康心理学会第33回大会)を行ったデータについての論文投稿が完了したが掲載不可となったため、2023年度の現在は、再投稿に向けて書き換えをしている。実験研究については、データ収集がやや遅れているが、夏期ごろまでにはデータ収集が完了する見込みである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定していた実験研究が被験者の募集や実施場所の面でうまく進まないこともあり、データの収集がやや遅れているため、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
現在、質問紙調査においてハーディネスとレジリエンスの2つの面に考慮したタイプ(①ハーディネス・レジリエンスともに高いタイプ、②ハーディネスは低く、レジリエンスは高いタイプ、③ハーディネスは高く、レジリエンスは低いタイプ、④ハーディネス・レジリエンスともに低いタイプ)によって心理的ストレス過程にどのような違いがあるのかについて明らかとなった成果を論文としてまとめている。 今後は、直接的なストレス(Trier Social Stress Test ; Kirschbaum et at, 1993)を受けた際に、ハーディネスとレジリエンスのタイプが心理学的・生理学的・行動学的指標と精神的・身体的回復力に及ぼす影響を明らかにするために引き続き実験研究を実施し、検討を進めていく。これらの調査や実験研究からハーディネスとレジリエンスのタイプによる違いが明らかになれば、大学生アスリートや一般人ひとりひとりに対する「ストレスマネジメント」に重きを置いたサポート方法の資料が得られることが期待できる。これらの調査研究および実験研究より明らかになった知見をまとめ、論文投稿や学会発表を行い積極的に発表する。 2023年度は最終年度となるため、実験研究を進める上で再考の必要がある部分に関しては研究計画の一部変更も視野に入れて早めに対策をとる。
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