研究課題/領域番号 |
18K17957
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大場 健太郎 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (90612010)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 懐かしさ / 楽観性 / fMRI / 脳 / 海馬 / 背内側前頭前皮質 / 回想 / 自伝的記憶 / 機能的MRI / 個人差 / 加齢 |
研究成果の概要 |
近年、「懐かしい」自伝的記憶には短時間の回想で楽観性を高める効果があることが示されてきた。しかしながら、なぜ過去の回想が未来の思考に影響を与えうるのか、そのメカニズムは解明されていない。本研究では、若年健常被験者を対象に、回想課題実施中の脳活動を機能的MRIを用いて計測した。懐かしい記憶の回想の結果、先行研究と同様に楽観性が有意に上昇することが確認された。この変化量は懐かしく記憶を回想した程度と相関しており、楽観性の変化には個人差があることが明らかとなった。さらに、脳活動解析の結果、回想による楽観性の変化は背内側前頭前皮質の活動と関連していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
懐かしさが心理的にポジティブな効果を有することを報告する心理学的研究は多いが、なぜそのような効果が得られるかという点についてはこれまでほとんど検討されてこなかった。本研究ではこの問いについて効果の個人差と脳機能イメージングを組み合わせることで取り組んだ。楽観性に関しては背内側前頭前皮質の活動量との関連が示唆され、神経科学的にも効果の個人差を説明できる可能性が示された。
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