研究課題/領域番号 |
18K17973
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
荻 寛志 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (70563188)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | スクリーニング / 胎生期曝露 / 神経幹・前駆細胞 / 画像解析 / AI / 疾患モデル / スクリーニング系 / 行動指標抽出プログラム / アルコール依存症 / 胎児性アルコール症候群 / 精神症状 / 行動表現型 / 人工知能技術 |
研究成果の概要 |
神経細胞の元となる神経幹・前駆細胞を用い、アルコールや環境化学物質の胎生期曝露の影響を形態学的・分子遺伝学的に解析できるin vitroスクリーニングシステムを構築した。システムにはAI技術を活用し、神経細胞の成熟状況を示す複数のタンパク質の画像を入力として、推定される曝露物質を出力するものである。本研究全体を通して、精神・神経系への影響を評価したい化学物質を細胞へ曝露し、画像解析により影響が近い既存物質を提示するという、汎用的なスクリーニング系につながる成果が得られた。将来的には、化学物質とともに治療薬候補を曝露し、影響軽減(治療効果)を測定することで、治療薬開発へ貢献できると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルコール依存や胎児性アルコール症候群、環境化学物質曝露など、神経発達や精神症状につながる疾患は、根本的な治療法が確立されていなかったり治療に長時間を要したり経済的な損失にもつながるなど社会的な課題であるにもかかわらず、治療開発・影響評価では複雑な表現型を統合的に評価することが難しく、結果として開発に時間がかかることや総合的な治療に至らない状況であった。今回開発した汎用的なスクリーニング系は、問題となる様々な化学物質について同一のシステムで評価が可能であり、化学物質とともに治療薬候補を曝露し影響軽減(治療効果)を測定することで治療薬開発への貢献が期待できる点が社会的な意義となる。
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