研究課題/領域番号 |
18K17977
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
橋本 良太 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60433786)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | システイン / シスチン / マクロファージ / 酸化LDL / 動脈硬化 |
研究成果の概要 |
マクロファージによる酸化LDL貪食は、動脈硬化発症に関わる重要な過程である。システインの代謝物であるシスチンは酸化LDL取込みを促進した。ERストレス誘導試薬の存在下では酸化LDL取込みが抑制されたが、シスチンが存在するとそれが認められなかった(in vitro)。酸化LDLを取込んだマクロファージではERストレスが生じるために酸化LDL取込み能が減弱するが、シスチン存在下では取込み能が維持される可能性が示唆された。一方in vivoでは、シスチンを与えたマウスのマクロファージにおいて、酸化LDL取込み能に差異は認められなかった。今後in vivoでもERストレスとシスチンの関係を検証したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アミノ酸の一種であるシステインは、色素沈着や二日酔いの改善などのサプリメントとして広く利用されている。In vitroの結果からは、システインの代謝物であるシスチンが酸化LDLによるERストレスを抑えることでマクロファージの酸化LDL取込みを促進する可能性が示唆された。今回、in vivoの結果からはシスチンが動脈硬化を増悪させるデータは得られなかった。しかし、ERストレスが生じている環境下では、シスチンが動脈硬化を増悪させる可能性は否定できない。また、過剰なシステイン摂取が糖尿病を悪化させる可能性が報告されていることを考慮すると、適度なサプリメント摂取が望ましいと考える。
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