研究課題/領域番号 |
18K17981
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
小原 圭将 東邦大学, 薬学部, 講師 (90637422)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ドコサヘキサエン酸(DHA) / エイコサペンタエン酸(EPA) / 膀胱平滑筋 / 消化管平滑筋 / プロスタノイドTP受容体 / 胃底平滑筋 / 電位依存性カルシウムチャネル(VDCC) / 回腸縦走筋 / 結腸縦走筋 / プロスタノイド受容体 / n-3系多価不飽和脂肪酸 / リノール酸(LA) / プロスタグランジン / n-3系多価飽和脂肪酸 / 過活動膀胱 |
研究成果の概要 |
本研究では、膀胱及び消化管平滑筋に対するドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)の影響を検討するとともに、プロスタノイドTP受容体を介した収縮反応機構についても検討し、以下の研究成果を得た:1)収縮性プロスタノイドは膀胱のTP受容体を刺激することで膀胱の収縮活動を増加させた;2)膀胱のTP受容体の刺激による収縮活動の亢進は、Ca2+チャネルの活性化により引き起こされることが示された;3)TP受容体の刺激は膀胱の経壁電気刺激による収縮を増強し、この増強はDHAにより抑制された;4)EPAは膀胱の収縮活動を増加させた;5)DHA、EPAは消化管の収縮反応を非選択的に抑制した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかとなった収縮性プロスタノイド類のTP受容体を介した膀胱平滑筋の収縮活動を亢進させる性質やTP受容体を介した膀胱収縮活動亢進機構は、膀胱の生理機能の理解や下部泌尿器疾患治療薬の開発に役立つと考えられる。また、EPAが膀胱の収縮活動を亢進する可能性を考慮すると、過活動膀胱患者に対しては魚油の摂取は必ずしも推奨されるものではない可能性が示唆された。さらに、DHA、EPAは消化管平滑筋の収縮を抑制することから、消化管運動が過剰に亢進した状態(例えば炎症性腸疾患)を改善する可能性を有することが示された。
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