研究課題/領域番号 |
18K17986
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
保田 倫子 椙山女学園大学, 生活科学部, 講師 (00707036)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | セシウム / ケルセチン / Caco-2 / キレート / 食品機能 / フラボノイド / 代謝吸収 / 腸管 / ポリフェノール / Caco-2細胞 / KCNH3 / TRPC1 / TRPM1 / 代謝物 / TRPM7 / ゲニステイン / フラボノイド代謝物 / 内部被ばく |
研究成果の概要 |
本研究では、放射能汚染時の内部被ばくによる健康被害の低減対策として、日常的に予防策・対処策として摂取できる「食品」に、放射性セシウムの体内への吸収阻害効果および体外への排泄促進効果を見出すことを目的としている。ヒト結腸がん細胞Caco-2モデルを用い、代謝吸収と考慮した上でセシウム透過に対する効果を評価したところ、食品成分のうち、フラボノイドのケルセチンにその効果があることを見出した。その作用機構を検討し、代謝物である抱合体はそれらの効果を示さず、キレート形成能もセシウムに対して発揮されていないことが示唆された。また、セシウム輸送体に対して発現抑制効果がみられたが、さらなる検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物試験に供する前段階の試験かつ試験管内試験より生体影響を加味できる方法として前課題で確立した試験系を用い本研究を行った。食品機能性を考慮する上で必ず考慮すべき代謝吸収形態についても本実験系では考慮できる。合成品であるフラボノイド代謝物質を供することで、Caco-2細胞を用いた試験でも短期間処理などの状況に応じて、代謝について考慮した実験系となっている。代謝物について考慮しつつ、食品成分のターゲットを絞った後、従来の動物試験および試験管内試験を組み合わせることで、より効率よく精度のよい研究を進めることができ、実用化に近づける、と考える。まだ検討すべきことは多々あるため今後も引き続き検討を行う。
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