研究課題/領域番号 |
18K18032
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60050:ソフトウェア関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 重幸 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 助教 (90779464)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | プログラム合成 / 自動並列化 / コンパイラ / ループ並列化 / ベクトル化 |
研究成果の概要 |
本研究プロジェクトでは,複雑なリダクションループの自動並列化を研究した.開発した技術により,逐次的で直観的な計算仕様を,さまざまな並列計算機に適した分割統治型の実装へとシステマチックに変換できるようになる.具体的には、コンパイラの基礎技術の一環として,1) 演算子抽出に基づく分岐除去手法,2)動的な振る舞いに基づく並列化手法,及び 3)データシャッフルに基づくSIMD化手法を開発した.これらの手法を評価するために,4)削減ループのベンチマーク集も開発した.さらに,複雑なリダクションの応用に関するケーススタディとして,5)並列字句解析と 6)並列正規表現マッチングの実装手法を開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日において,既にさまざまな並列計算機が至る所にあると同時に,新しい並列計算機が次々と開発されている.その並列計算機のハードウェア性能を引き出すには,並列プログラムが必要になる.しかし,並列プログラムを上手く作ることは人間にはとても難しく,しばしば,間違った計算をしたり,性能が悪くなったりする.本研究で扱った自動並列化技術は,人間にとって直観的で間違えにくい計算仕様を,並列計算機に都合が良い計算形式に変換するものである.これにより,多様な並列計算機のハードウェア性能を,簡単かつ安全に引き出すことができるようになる.
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