研究課題/領域番号 |
18K18034
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 遼 東京大学, 情報基盤センター, 助教 (90804782)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | コンテナネットワーク / 仮想化技術 / ソケット / Linux / 仮想化 / コンテナ |
研究成果の概要 |
本研究では、コンテナ仮想環境におけるネットワーク性能の低下を回避する技術を開発した。コンテナ仮想環境では、コンテナ内部のアプリケーションが外部と通信する際に、データはコンテナとホストOSで2度ネットワークスタックを通過する。これによる性能低下を回避するため、Socket Graftingと呼ばれる、コンテナ内部のソケット層とホストOSのソケット層を接続する新しいデータ通信チャネルを設計、実装した。Socket Graftingによってコンテナ環境におけるネットワーク性能を物理ホストと同程度まで改善した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、コンテナ仮想環境におけるネットワーク性能の向上を実現した。また提案手法は高速パケットI/O技術による高速化のようにネットワークスタックそのものを再実装する必要がなく、既存の汎用OSの成熟したネットワークスタック実装をそのまま利用することが可能である。マイクロサービスアーキテクチャやサーバレスコンピューティングなどコンテナ仮想化を前提とした新しい計算基盤の普及が進む中で、本研究はそうした基盤のネットワークの高速化を実現可能な、実践的なコンテナネットワーク高速化技術である。
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