研究課題/領域番号 |
18K18104
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
村脇 有吾 京都大学, 情報学研究科, 講師 (70616606)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ベイズ統計 / 方言群 / 水平伝播 / 変化を伴う由来 / 混合成員モデル / 言語類型論 / 含意的普遍性 / 自己ロジスティックモデル / 系統樹 / ベイズ統計学 / 言語系統樹 / 言語接触 / 言語系統論 |
研究成果の概要 |
言語群を比較することで、それらの言語がどのように変化してきたかを解明するための計算集約的統計的手法の開発に取り組んだ。当初の対象は世界中の諸言語であり、時間規模は数百年、数千年、比較のための手がかりは主語・目的語・動詞(SOV) の基本語順や、声調の有無といった構造的特徴であった。その後、同じ手法がわずかな修正をともなうだけで、語彙的特徴を手がかとりした方言群の比較に適用できることを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言語の歴史的変化を推定するには祖先を共有する他の言語との比較が強力な手段であるが、日本語の場合は近縁関係が明らかな他の言語が存在せず、この手法が適用できなかった。本研究では構造的特徴がどのように変化するかを確率的にモデル化した。この手法は、日本語がどのように変化してきたのか、また今後どのように変化していくのかを推定するのに役立つ。さらに、ほぼ同じ手法が方言群に適用できることを発見した。日本語の歴史を考える上では、上記の理由から、日本語内部の変異を明らかにすることが残された有効な手段の1つである。今後はこの点を追究していきたい。
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