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音楽理論に基づく自動編曲を用いた音楽電子透かし法の開発と定量的評価の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K18174
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分62040:エンタテインメントおよびゲーム情報学関連
研究機関中京大学

研究代表者

村田 晴美  中京大学, 工学部, 准教授 (10707186)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード音楽電子透かし / 音楽理論 / 非負値行列因子分解 / 音楽情報処理 / 電子透かし
研究実績の概要

音楽電子透かしでは,オリジナルの楽曲(ホスト信号)に対して透かしを埋め込む際に,音質が劣化しないことが求められている.既存の電子透かし法では,透かしを埋め込んだ後の楽曲(ステゴ信号)とホスト信号との差分ができるだけ小さくなるような処理を施すことで音質が劣化しないようにしている.しかし,この差分は知覚された場合にランダムノイズとして聞こえてしまう.そこで,この差信号に音響的意味をもたせ,かつ,ホスト信号との親和性を高めることで,知覚されてもノイズと認知されないように,作曲や編曲の技法を利用した音楽電子透かし法について検討した. 編曲技法の一つとしてダイアトニックコードに着目し,ダイアトニックコードの7thコード, 6thコード,トライアドを用いて透かしを定義し,楽曲中で演奏されている和音をダイアトニックコードに変換することで透かしを埋め込む手法を提案した.
また,楽曲に対して透かしを埋め込む場合,事前に音高推定や音価推定などが必要となってくるため,音高推定や音価推定が誤った場合に適した音を付加できない可能性があり,音楽として違和感が生じると考えられる.そこで,音の情報が数値で表されているMIDI音源を利用することで音高推定,音価推定や音源分離をせずに透かしを埋め込むことが可能となるため,作曲や編曲の技法で操作した音のみの音質を評価することができる.簡単な試聴による音質評価により,ステゴ信号とホスト信号との差は知覚できるが,音楽上の違和感がないことを確認した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

編曲技法を用いて透かしを埋め込む手法の考案および実装ができたため.

今後の研究の推進方策

編曲技法を用いて透かしを埋め込む手法について,透かしの埋め込み操作によって楽曲に演奏上の違和感が生じていないかについて評価をし,音楽として違和感がないステゴ信号を作成することができたことを確認したが,楽曲で演奏されている和音を用いて透かしを埋め込んでいるために,透かしの埋め込み容量が少ない.そこで,他の編曲技法を組み合わせ,音楽として違和感がないステゴ信号を維持しつつ,透かしの埋め込み容量を増大させる手法の改善について検討する.

報告書

(6件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2019 2018

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 編曲技法に基づく音楽電子透かし法の検討2024

    • 著者名/発表者名
      村田晴美,荻原昭夫
    • 学会等名
      2024年電子情報通信学会総合大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 和音の音楽理論に基づく音楽電子透かし法の調判定を用いた主観的評価の改善2019

    • 著者名/発表者名
      金里奈,村田晴美,荻原昭夫
    • 学会等名
      音学シンポジウム2019(第123回 音楽情報科学研究会・第127回 音声言語情報処理研究会 共催研究会)
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] ウェーブレット分解を用いた振幅の増減に基づく音楽電子透かし2019

    • 著者名/発表者名
      丸山貴大,村田晴美,荻原昭夫
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] Note Estimation by Contaminated Normal Distribution for Audio Watermarking Method Using Non-negative Matrix Factorization2018

    • 著者名/発表者名
      H. Murata and A. Ogihara
    • 学会等名
      2018 International Symposium on Intelligent Signal Processing and Communication
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-12-25  

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