研究課題/領域番号 |
18K18178
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山根 雅子 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 特任助教 (30785928)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | ベリリウム10 / 海洋堆積物 / 東アフリカ / 陸域環境変動 / 鮮新世 / 更新世 / 完新世 / 国際深海科学掘削計画 / 集積メカニズム / 海底堆積物 / 環境変動 |
研究成果の概要 |
国際深海科学掘削計画第361次航海において、アフリカ沿岸からの距離が異なる複数の地点から掘削された堆積物コアのベリリウム10分析を行い、海洋堆積物に含まれるベリリウム10への陸から運ばれたベリリウム10の寄与を推定し、海洋堆積物のベリリウム10が気候・環境変動の指標として有効であるか評価した。 沿岸堆積物に含まれるベリリウム10のうち、陸から運ばれたベリリウム10の寄与率は70%以上であることが明らかになった。さらに、沿岸堆積物に記録された過去400万年間のベリリウム10変動の長期トレンドは、東アフリカの植生の変化と同期しており、陸域の気候・環境変動の指標として利用できる可能性が高い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東アフリカは乾燥地域であり、過去数百万年間の連続的な気候・環境変動の復元は非常に困難である。本研究により、連続性に優れたアーカイブである海洋堆積物のベリリウム10から陸域の気候・環境変動を復元できる可能性が示された。これにより、東アフリカの過去数百万年間にわたる連続的な気候・環境変動が復元され、東アフリカ地域の気候・環境変動と人類進化との関係の議論に進展をもたらすと期待される。
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