研究課題
若手研究
本研究は、南極域においてペンギンなどの高次捕食動物がクラゲを食べる行動を定量的に把握し、クラゲ捕食の理由を調べるために実施した。世界7カ国の研究者と共同で、12箇所のアデリーペンギン繁殖地で、親鳥へのビデオ記録計の装着を2年間実施した。その結果、アデリーペンギンや他の捕食動物が、従来考えられていたよりも高頻度でクラゲを捕食することが明らかになった。クラゲ捕食のために必要な潜水エネルギーコストは、獲得されるエネルギーよりも大きいと推定され、クラゲ捕食の理由はエネルギー獲得以外にあることが示唆された。体内で不足する栄養素を補給している可能性や、クラゲの生化学的組成の調査の必要性が示唆された。
From this successful project we now know that jellyfishes are widely eaten by marine predators, but probably not for energy purposes. This is important for ecologists, to examine the flow of energy and matter in marine ecosystems; but this research may also change the way the public sees jellyfish.
すべて 2020 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (12件) 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 9件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 4件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
ICES Journal of Marine Science
巻: 77 ページ: 58-71
10.1093/icesjms/fsz208
Oecologia
巻: 189 号: 4 ページ: 939-949
10.1007/s00442-019-04369-1
Conservation Letters
巻: 11 号: 4
10.1111/conl.12443
Ibis
巻: 印刷中 号: 4 ページ: 832-845
10.1111/ibi.12583
PLoS ONE
巻: 13 号: 5 ページ: e0197291-e0197291
10.1371/journal.pone.0197291
Journal of Ornithology
巻: 159 号: 4 ページ: 935-944
10.1007/s10336-018-1579-3
Global Change Biology
巻: 24 号: 11 ページ: 5304-5317
10.1111/gcb.14377
Marine Biology
巻: 165 号: 4 ページ: 79-79
10.1007/s00227-018-3334-y
Marine Ecology Progress Series
巻: 589 ページ: 227-239
10.3354/meps12438
https://sites.google.com/site/jbthiebot/publications