研究課題/領域番号 |
18K18198
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
砂押 正章 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学研究所 放射線影響研究部, 研究員 (70756030)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 放射線発がん / 組織内微小環境 / マウス胸腺リンパ腫 / 系統差 / 胸腺リンパ腫 / 被ばく時年齢依存性 |
研究成果の概要 |
本研究では、放射線被ばく後の組織内微小環境の発がん感受性に関わる分子メカニズムを、胸腺リンパ腫好発系であるC57BL/6N系統と抵抗性であるC3H/HeN系統を用いて明らかにすることを目的とした。放射線照射後の2系統間の経時的な組織応答の違いの検出を試みたところ、胸腺は、C57BL/6N系統では、C3H/HeN系統に比べ、劇的な重量の増加を示した。脾臓は、萎縮後、C57BL/6N系統では劇的に重量が回復したのに対し、C3H/HeN系統では緩やかに回復した。これらの照射後の組織応答の違いは、がんの起源細胞を取り巻く組織内微小環境が、発がん感受性の違いと関連して大きく異なる可能性を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発がんには、遺伝子異常をもつがんの起源細胞とその細胞を取り囲む組織内微小環境の相互作用が関与すると考えられている が、その具体的な分子メカニズムに関しては情報が乏しいと言わざるを得ない。本研究により、放射線発がんリスクを変化させる組織応答の一端が明らかとなった。将来的に、さらに詳細な分子メカニズムが明らかになることにより、放射線による発がんリスクの低減に繋がる手がかりが得られると考えられる。
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