研究課題/領域番号 |
18K18200
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分63030:化学物質影響関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
津田 雅貴 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 助教 (00734104)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | トポイソメラーゼ2 / エトポシド / プロテアソーム / DNA修復 |
研究成果の概要 |
トポイソメラーゼ2(TOP2)という酵素は、絡まっているDNAのもつれを解消する酵素である。抗がん剤であるエトポシドはDNAの切断端にTOP2が共有結合した複合体(TOP2cc)を形成させる。その結果、がん細胞を殺す。TOP2ccの除去機構を明らかにできれば、新規の抗がん治療法の開発に役立つ。これまで、TOP2ccの除去機構にはMRE11などのヌクレアーゼが関わる経路とプロテアソームが関わる経路が存在することが分かっていた。本研究から、TOP2cc除去において、新規なプロテアソーム非依存的機構が存在することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、新規のTOP2cc除去経路の存在が明らかになった。この除去経路に、TDP2というタンパク質が中心的な役割を果たすことが分かった。これまで、TDP2はプロテアソームというタンパク質複合体と協調して働くことが分かっていたので、プロテアソーム阻害剤とエトポシドの暴露が抗がん治療の効果を高めると考えられていた。本研究成果から、TDP2阻害剤とエトポシドを併用した治療法の重要性が明らかになった。
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