研究課題/領域番号 |
18K18210
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
Guido Fabiola 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 先端基礎研究センター, 博士研究員 (90805798)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | きのこ / 福島 / セシウム / 循環 / バクテリア / 土壌 / 放射性セシウム / 溶解 / 有機酸 / シデロフォア / 土壌細菌 / セシウム溶脱 |
研究成果の概要 |
数種類のきのこが生産する有機酸を同定したところ、それらは既知の数種類の有機酸を生産し、共通する有機酸も生産することがわかった。それらと同じ有機酸試薬水溶液に予め137Csを吸着させた粘土鉱物を入れたところ、Csはほとんど溶出しなかった。次に土壌からシデロフォアという鉄キレート化物質生産性を持つバクテリアを単離した。その内の細菌一種類及びきのこ菌糸一種類を懸濁した水溶液中に黒雲母の粉末を投入したところ、きのこ菌糸からより多くの鉄とケイ素が黒雲母から溶出した。この結果は、用いたきのこから鉱物溶解力の高い有機物が分泌されている可能性を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
きのこは土壌からのCs吸収力が高いと言われているが、その機構はほとんど未解明である。一方、シデロフォアを分泌する細菌が鉱物を溶解し、その結果Csが生物に吸収されている可能性が高いと考えられている。本研究では、きのこも鉱物を溶解する可能性が高いことを示唆する結果を得た。鉱物溶解にかかるきのこの生産物を特定することは、森林におけるCs循環機構解明のため重要である。
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