研究課題/領域番号 |
18K18230
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分64050:循環型社会システム関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
稗貫 峻一 横浜国立大学, 先端科学高等研究院, 非常勤講師 (20791544)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | エネルギーシステム / エネルギーの質 / エクセルギー / 産業連関表 / 再生可能エネルギー / 技術選択 / ライフサイクル分析 / 環境エネルギー分析 / 産業連関分析 / エネルギー需要 / 水素エネルギー / 電力・熱需給 / エネルギー技術評価 / 次世代エネルギーシステム / エネルギー効率 |
研究成果の概要 |
本研究は、次世代エネルギーシステムの導入が社会全体のエネルギー効率改善へもたらす影響を、エネルギーの「質」を考慮したエクセルギー指標を用いて分析することを目的とした。具体的には、産業連関表におけるエクセルギーの定義を定め、産業連関表に対応したエクセルギー消費量データベースを構築し、再生可能エネルギー発電を対象としたケーススタディを実施した。その結果、各産業で直接間接的に生じるエクセルギー消費量を推計可能となり、再生可能エネルギー発電のエクセルギー収支を定量的に示した。これにより、「質」の低いエネルギー需要や大量に電力を消費する次世代技術における再生可能エネルギー利用の有効性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、産業のエネルギー需要別(冷暖房、給湯、動力など)、エネルギー供給別(電力、ガス、化石燃料など)にエネルギーの需給量を推計し、エネルギーの「質」を考慮することが可能なエクセルギー消費量に変換することで、産業間のエクセルギーフローを体系的に整理した。また、このエクセルギー指標を産業連関表と組み合わせることで、サプライチェーン全体で直接間接的に消費されるエクセルギー消費量の分析評価が可能となった。この成果は、エクセルギー消費量が大きい産業部門の特定につながり、産業の電化や再生可能エネルギー技術の導入など技術選択に資する情報となりうる。
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