研究課題/領域番号 |
18K18242
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 京都大学 (2022-2023) 筑波大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
宗野 ふもと 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特任研究員 (30780522)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | バザール / ウズベキスタン / 中央アジア / 再イスラーム化 / 女性 / 経済活動 / 手工芸 / ソ連 / 女性雑誌 / 乳製品 / 生活戦略 / バザール活性化 / 乳製品売買 / 貧困対処 / ソ連解体後 / ウズベキスタンのバザール / バザール経済 |
研究成果の概要 |
本研究は中央ユーラシアにおいて重要な商業拠点であったバザールが、ソ連時代の管理を経て、1991年のソ連解体以降にいかに活性化しているか、バザールにおいてどのような商実践をしているのかを女性の商人に着目して明らかにした。その結果、ソ連解体以降の経済混乱や市場経済浸透の中で、バザールが現金収入源を求める人々の受け皿として機能していることが明らかになった。さらに、ソ連時代には職種や職位が男女で分離される傾向があったこと、独立以降にイスラームへの関心が高まる中で、老若男女が行き交い、社会保障も手薄なバザールでの仕事は女性向きではないという認識が存在することも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究において「貧困対処」として一枚岩的に捉えられてきたバザールにおける活動は、これまで十分に研究されてこなかったが、本研究では、バザールで働く女性などへのインタビューや観察を通して、バザールにおける女性の経済活動の一端を具体的に明らかにした。また、本研究を通して一見対立するように思える、ソ連時代に対するノスタルジアとイスラーム的生活への希求が、人々の間で共存している可能性も見えてきた。これは、ソ連社会主義を経たイスラーム地域の特徴の考察を進める際の重要な手がかりになるだろう。
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