研究課題/領域番号 |
18K18249
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
安岡 かがり (四方篝) 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 特定研究員 (80750421)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アフリカ / 熱帯雨林 / 焼畑 / アグロフォレストリー / カカオ / 非木材林産物(NTFPs) / 生物文化多様性保全 / NTFPs / 人と自然のインタラクション / 非木材林産物(NTFPs) / バナナ / 植生遷移 / 森と人のインタラクション |
研究成果の概要 |
カメルーン東南部におけるマクロな政治・経済の動向が、焼畑の実践にどのような影響を及ぼしているのか、とくに商品作物カカオ生産の導入や非木材林産物(NTFPs)の商業利用といった現代的展開に着目しながら明らかにした。国家政策や国際市場の動向が大きく変動するなか、人びとはカカオ栽培を放棄したり二次林化したカカオ畑を再利用したりすることで,従来の焼畑的な森と人の関係における生態基盤を維持しながら、カカオ栽培の拡大・縮小を繰り返してきたことが明らかになった。また、NTFPs流通が活性化しており、焼畑は食用作物やカカオ以外の現金収入源を得る場として、新たな役割を果たしていく可能性があることを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱帯地域の森林ないし生物多様性保全を目指す国際的枠組みのなかで、環境政策の実施にあたっては、地域住民の生活が損なわれることのないような配慮が必要とされていることから、対象地域における焼畑の持続性や、焼畑がどのような生物多様性を提供して人々の生活を支えているのかということは慎重に吟味されなければならない。 本研究では、長期的な視座から人びとの実践と地域史を対照し、市場経済が拡大するなかでも、焼畑を基盤とする農業実践によって多様な生態景観が創出され人びとの生業活動を支えてきたこと、また、近年、流通が活性化している非木材林産物(NTFPs)を提供する場として、焼畑が新たな役割を果たす可能性を指摘した。
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