研究課題/領域番号 |
18K18262
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 京都橘大学 (2022) 東京大学 (2019-2021) 早稲田大学 (2018) |
研究代表者 |
杉山 隆一 京都橘大学, 文学部, 准教授 (70788570)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | イラン史 / イラン地域研究 / 聖地聖廟 / シーア派 / マシュハド / ゴム / イラン / 聖地・聖廟 / 宗教寄進 |
研究成果の概要 |
2020年以降のコロナ禍で研究成果を期間内に論稿の形で刊行することはできなかった。ただし、研究計画内に挙げたゴムの聖地ジャムキャラーンの20世紀における発展に関する研究については、入手した史料を使用し近いうちに報告と論文の刊行を行う。発展の要因としては、イラン革命前から顕在化してきたマフディー重視の思想や、90年代以降の保守派による社会のイスラーム化の強化などが考えられる。また、近代以降の聖廟の変容については、主に近代以降イマーム・レザー廟をテーマとして数度の報告を行い、特に廟運営組織やワクフ運営のの近代化につき、その移行過程と実際の運営の実態を明らかにしてきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はこれまでほとんど検討の対象とならなったイラン地域における近代以後の聖地・聖廟に関し、特に2000年代以降のイラン政治の変容の中で聖地として台頭してきたジャムキャラーン・モスクや、イラン随一のシーア派聖廟であるレザー廟の組織やワクフ運営の変化に主に焦点を当てたものである。本研究の成果は近代以降のイランにおける政治と宗教について、聖地・聖廟という新たな視座からの分析を行った点で独自性が高いと言える。本研究は、近現代イランの政治にとって重要度がますます高まりをみせつつある聖地・聖廟の存在を包括的に検討するための基礎として位置付けることが可能であろう。
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