研究課題/領域番号 |
18K18271
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
戸田 美佳子 上智大学, 総合グローバル学部, 准教授 (20722466)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 障害 / 宗教 / カメルーン / ライフコース / 障害者 / 中部アフリカ / 慈善 / 生態人類学 / 宗教(キリスト教) / 狩猟採集民 / アフリカ / サブサハラ・アフリカ / キリスト教 / イスラーム / サブサハラアフリカ / 人類学 |
研究成果の概要 |
アフリカに暮らす障害者の生活様式は、彼ら彼女らが暮らす生態環境に加えて、イスラームとキリスト教が広がってきた歴史的プロセスを通じて変化している。 本研究の目的は、キリスト教圏であるアフリカ中部熱帯林地域とイスラーム圏であるアフリカ中西部サバンナ地域において、障害者のライフコースをとおした宗教史・地域史を再編するとともに、障害者の宗教ネットワークの解明をすることである。 本研究の成果は『文化人類学』をはじめとする学術雑誌および英語図書やフランス語図書において公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アフリカ諸社会において、「障害」に関する言説は文化の差異や歴史的プロセスによって変化しており、弱者と慈善に関する言説はイスラーム教とキリスト教が広がるにつれて地場を獲得してきた。他方で、障害者の生存のために「貧者の救済」が必要であると説いてきたことによって、医師による専門化した医療行為やミッショナリーによる慈善的施設ケアが無批判に受け入れられる結果を招いてきた可能性もある。そこで障害当事者の視点からライフコース研究をとおして明らかにすることが本研究の特徴である。とくに本研究では「過去の病」となりつつあるハンセン氏病経験者から宗教史・地域史を記録しており、社会的に意義があると考える。
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