研究課題/領域番号 |
18K18279
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 奈良県立大学 |
研究代表者 |
薬師寺 浩之 奈良県立大学, 地域創造学部, 准教授 (70647396)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 観光者行動 / 観光倫理 / 持続可能な観光 / 開発途上国 |
研究成果の概要 |
開発途上国の観光地における観光者の問題視される行動について、多角的に考察した。具体的には、①問題視される行動の内容の考察、②問題視される行動が引き起こされる要因に関する考察、さらに①と②の考察の結果得られた知見をもとに③観光者に関わる観光倫理の抽象的概念の形成、を試みた。研究計画書提出時には、上記①と②は開発途上国でのフィールドワークを通して実践的かつ実証的に考察する予定であった。しかし本調査を行う予定にしていた2020年にCOVID-19の影響で海外渡航が不可能になったため、先行研究や各種資料をもとにした考察に変更した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
観光者の倫理や責任に関する研究においては、観光者が利他的・博愛的で倫理的になることを目標に定めた議論は盛んであるものの、それ以前に考える必要がある他者や環境に悪影響を及ぼす観光者の問題行動に関する議論はほとんど存在しない。観光者の行動は批判の対象となることが多いが、観光倫理研究や観光行動研究、さらに持続可能な観光に関する研究においても、観光者の問題行動に関わる研究は行われてこなかったのである。持続可能な社会構築が求められる今日において、観光者の責任ある行動は以前にも増して求められている。観光者の問題行動の本質を理解することは、観光倫理研究の発展や持続可能な観光地管理において極めて重要である。
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