研究課題/領域番号 |
18K18289
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
谷村 要 大手前大学, メディア・芸術学部, 准教授 (20579528)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | アニメ聖地巡礼者 / キャラ縁の聖地 / アニメツーリズム / 舞台探訪者 / ファン文化 / ファン研究 / コンバージェンス・カルチャー / 参加型文化 / アニメ聖地巡礼 / キャラ聖地 / キャラ縁 / ハイブリッド・リアリティ / 関係人口 / ジモト / 場所性 / コンバージェンスカルチャー / 静岡県沼津市 / ジモト型コミュニティ / 非人的アクター |
研究成果の概要 |
本研究ではコンテンツに価値づけられた地域(「聖地」)におけるコト(アニメ作品)-モノ(地域資源)-ヒト(地域住民・ファンら関係者)が関与しあうことで生じる事象について、とらえることを試みた。具体的には、静岡県沼津市で「聖地」化初期から継続して実施してきたフィールドワークや聞き取り調査の知見を、ファン研究やまんが研究の理論的な枠組みを用いて考察した。結果、「聖地化」の継続に伴い地域住民・ファンの交流が各所で活発化する中、作品や地域資源への理解が深まっていき、その読解に基づく独自の解釈を基盤とした「聖地」(「キャラ縁の聖地」)の成立や地域活動がなされている状況が描き出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デジタル文化の普及に伴い、「メディア消費者」としてかつて位置付けられていたファンがその枠組みを乗り越えた活動をしていることはメディア研究やファン研究において指摘されてきた。しかし、具体的にどのような関わり方がなされ、そのファンの関与をどう地域の活性化に活かしていくかを記述した研究はまだじゅうぶんになされているとは言いがたい。本研究では、ファンが地域やその当事者たちとのかかわりの中で「聖地」の確立や維持に具体的にどう関与しているかを具体的に記述し、そこで重要な役割を果たすのはファンと地域住民の相互行為の中で形成される作品の「解釈」であることを明らかにすることができた。
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