研究課題/領域番号 |
18K18292
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 東京外国語大学 (2021-2023) 東京大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
後藤 絵美 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (10633050)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | イスラーム / 排除 / 知識人 / 近代主義者 / 異端者 / 女性 / 復古主義者 / エジプト / 現代 / 知識 / 権力 / 思想 |
研究成果の概要 |
本研究では、近現代におけるイスラームの知識の「統合」にあらわれる「排除」の現象に着目し、その背後にある権力構造を明らかにすることを目指した。具体的には、20世紀エジプトにおける「近代主義者」「異端者」「女性」「復古主義者」の事例を取り上げて、彼ら彼女らが経験した「排除」の論理とそれにまつわる圧力についての資料的分析を行った。その結果、近現代のムスリム知識人を取り巻く思想状況の特徴やそれを支える権力構造の一端が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「イスラーム」の枠組みから排除された人々に光をあてることで、イスラームとそうではないものの間の境界を、誰が、どのように決めてきたのかを明らかにしようと試みるものであった。近年、ジェンダー研究により、男女の境界線の揺らぎや、それを決める際の権力性や暴力性が指摘されてきたのと同様に、本研究でも、イスラームについての境界線に揺らぎがあることや、「イスラームとはこういうものである」という断定的な語りのもつ権力性や暴力性を浮き彫りにすることができた。
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