研究課題/領域番号 |
18K18293
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤田 智子 九州大学, 比較社会文化研究院, 講師 (20782783)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 生殖補助医療 / 代理懐胎 / 生殖ツーリズム / 身体の統治 / 家族統治 / ジェンダー / 法規制 / 家族の統治 / オーストラリア家族 / 家族統治のネットワーク / 身体の自己決定 / 自己決定 / 生権力 / 家族形成 / オーストラリア |
研究成果の概要 |
本研究はオーストラリアを事例に、グローバル化や生殖補助医療の発展の中で、いかに家族のあり方が問い直され、家族自体へのこだわりが再生産されているのかを分析し、それにより生殖補助医療を通した身体や家族の統治について理論的に考察することを目的としていた。2000年代終わり以降のオーストラリアにおける生殖ツーリズムや代理懐胎を含む生殖補助医療とその規制をめぐる議論を検討し、生殖補助医療を通していかに社会規範が再生産されているのかを明らかにするとともに、女性の身体に入り込む生殖技術と自己決定のあり方について理論的に考察し、現代社会における複雑な家族統治のテクノロジーやネットワークのあり様を描き出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、生殖補助医療の利用や規制を通して再生産される家族規範やジェンダー規範を分析すると同時に、ジェンダーを超えて人々の家族へのこだわりが再生産される過程についても分析した点、そしてそのうえで、家族統治という観点から生殖補助医療をめぐる権力のあり方について理論的に考察した点にある。本研究の成果を論文や学会報告等で公表することで、研究対象となっているオーストラリアのみならず、生殖補助医療の利用を規制する法律の整備が遅れる日本に対しても、学術上、そして政策上の貢献ができたと考える。
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