研究課題/領域番号 |
18K18331
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
福井 佑介 京都大学, 教育学研究科, 講師 (20759493)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 図書館史 / 社会的責任 / 知的自由 / 中立性 / 図書館の自由 / 知る自由 / 図書館の自由に関する宣言 / 差別図書 / 図書館の中立性 / 言論の自由 / 出版の自由 / 読書指導 / 図書館情報学 / 公立図書館 / 知る権利 |
研究成果の概要 |
図書館の社会的意義を理解し、いかなる経緯で「現在」の在り方が生み出されたのかを問うため、本研究では、図書館の社会的責任に関する戦後図書館史を解明することを試みた。特に社会的な動向に対する立場表明に焦点を当てながら、図書館の社会的責任の基礎となる概念が中立性から「知る自由」の保障へと移行する過程を明らかにした。研究成果として、『図書館の社会的責任と中立性』(福井佑介、松籟社、2022年)を上梓した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、図書館の社会的責任に関する図書館界の自己認識の系譜や、図書館の中立性をめぐって生じた葛藤や討議の帰趨が明らかになった。特に、戦後図書館界の重要な規範である「図書館の自由に関する宣言」に向けられた重層的な期待を解明したことは、従来の解釈を大きく乗り越え、図書館史研究に貢献した。また、個別的に機能やサービスを扱う従来の視座を越え、社会-図書館観-機能を総合的に捉える枠組みを提示した。
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