研究課題/領域番号 |
18K18336
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
河瀬 彰宏 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (80739186)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 日本民謡 / 音韻 / 方言 / 地域研究 / 音楽情報処理 / 地域性 / アクセント / 因果関係 / 拍節 / リズム / 文化解析 / 地理情報 |
研究成果の概要 |
本研究は,日本民謡の旋律と日本語の音韻の相関関係を明らかにすることを目指した.初めに,『日本民謡大観』に収録された楽曲の旋律と歌詞のデータを整備し,音韻と旋律の関連性を分析するためのアプリケーションを開発した.これにより,個々の音高と歌詞の一対一対応を形態論情報よりも,地域方言の形態素を考慮した視点から分析する方が適切であることが明らかになった.当初の研究目的を達成するための新たなアプローチが必要であることを明らかにし,日本の音楽と言語の相関性の理解を深める新たな一歩となった.本研究の成果は,全10回の学会発表と1本のジャーナル論文で報告し,各地の専門家と知見を共有した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,日本民謡の旋律と音韻の関連性を解明する新たなアプローチが明らかになった.これは,音楽と言語の間に潜在的に存在する結びつきを理解するための重要な一歩であり,特に,旋律とアクセントの一対一の関連性よりも地域方言の形態素を考慮することの重要性を浮き彫りにした.この発見は,日本の音楽文化,民謡の理解を一層深める重要な手がかりを提供する.さらに,本研究は音楽教育の場での音韻理解の向上や,地域文化の保存・伝承における新たな視点の提供にも寄与する可能性がある.これらの成果は,学術的な価値だけでなく,社会全体の文化財産の理解と保全にも寄与する可能性を持っており,その意義は大きいと言える.
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