研究課題/領域番号 |
18K18339
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
瀧本 彩加 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (40726832)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ウマ / 社会的絆 / ストレス緩和 / 類似性の原則 / 音声コミュニケーション / 行動同期 / 食物共有 / 母子間コミュニケーション / 音声 / 嫉妬 / 利他行動 / 視覚的選好 / 同期 / ヒト / 類似性 / 社会的緩衝 / 性格 |
研究成果の概要 |
本研究では、ウマの同種他個体・ヒトとの社会的絆の強さを確認し、その社会的絆形成を促す要因を検討した。その結果、(1) ウマでは、既知のウマまたはヒトの存在によって新奇環境に曝されたときのストレスが減少し、強い社会的絆が既知のウマだけでなくヒトとの間にも見られることが示唆された。また、(2) ウマの社会的絆形成は繁殖状態の一致や遺伝子・年齢(子の場合は日齢)の類似性によって促進されることが明らかになり、(3) 子ウマの発声が母ウマとの再会後の授乳成功を促進し、その社会的絆形成に役立ちうること、(4) ウマとヒトとの歩行が同期し、行動同期が社会的絆形成を促進しうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の意義としては、主に以下の2点がある。第1に、ヒトの生活に大きく貢献してきており、現在も乗用馬などとして高齢になるまで活躍するウマにおいて、おとな個体でも既知の同種他個体の存在によってストレス緩和効果が生じることに加え、既知の人の存在によっても同様の効果が生じることを実証した点である。第2に、集団放牧されているウマは自身と繁殖状態が一致している、または血縁度が高い、年齢(子の場合はさらに日齢)が類似している個体と社会的絆を築きやすいことを実証した点である。以上のことから、ウマの福祉に配慮した飼育を実現する際に考慮すべき点や具体的な方策を提案することが可能になったと考えている。
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