研究課題/領域番号 |
18K18342
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 帝京科学大学 (2021-2022) 京都大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
リングホーファー 萌奈美 帝京科学大学, 生命環境学部, 講師 (20767339)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ウマ / 伴侶動物 / 社会性 / 社会的知性 / 個体~集団レベル / 他者への理解 / 他者との行動調整 / 他者理解 / 行動調整 / 個体~群間レベル / 飼育下・野生下環境 / 社会行動 / 行動の同調 / 動きの同調 / 集団行動 / 同調特性 / 家畜化 |
研究成果の概要 |
本研究では飼育下・野生下のウマを対象に、ヒト及び同種他個体との関わりを個体から集団までの多階層的に検証することで、伴侶動物であるウマが持つ、他者に対する理解能力や行動調整能力を進化的視点から明らかにしてきた。結果、個体~集団レベルでのウマの社会性の詳細が明らかになった。ウマが群内・群間で様々な関係を持ち、平和で複雑な社会を築くこと、さらにヒトを含む他者の心的・行動状態に敏感でその状態に応じて柔軟に行動を調整することが示された。またヒトに対して高い社会的知性をもつことも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
他者理解や同調特性に関する研究は、ヒトと系統進化的に近縁な霊長類を対象とすることが多かったが、近年ではヒトと社会的に近縁なイヌなどの家畜を対象に進んできた。イヌ同様にヒトと社会関係を築くウマを対象とした本研究成果は、ヒトを含む動物の社会性の発達・進化への理解を深めることに貢献する。また350頭以上のウマを見た目で個体識別し、ドローンを用いた新しい行動観察手法を確立するなど、手法面でも重要な意義を持つ。 さらに本研究から得られた知見は、ウマが本来もつ社会性への理解を深めるとともに、それを飼育下ウマの管理に生かすことで、今後のウマのウェルフェア向上およびヒトとウマとのより良い共生の実現に貢献する。
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