研究課題/領域番号 |
18K18346
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
箕浦 舞 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (10801269)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 身体的自己認識 / 自己と他者 / 認知実験 / クロスモーダル / 意思決定 / 認知科学 / 行動学 / 心理学 / 身体的自己意識 / 身体的自己 / 締め付け機 / 志向性 / 受動と能動 |
研究成果の概要 |
「わたしの身体」とは?「わたし」と「他者・外界」とはどのように関わり合っているのか? こうした私たちの認知活動の根幹をなす問いに対し、「締め付け機」を使ったアプローチを提案した。 「締め付け機」とは使用者が自分で全身に圧力をかけてリラックスする機具であり、主に作業療法の場で活用されてきた。一方、本課題では、この機具の発明者が自閉症の問題を克服し「この機械が『他者への共感』を教えてくれた」と語ったことに注目し、身体と心の関わり合いを観察するための装置として有効と考え、実験を実施した。 主な結果として、締め付け機により個々人の「表象的な縄張り空間」の境界が薄れる傾向を実験実証し、論文2報を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長く議論されてきた身体と心の問題に新しい知見を加えた。特に、身体へのシンプルな物理的作用がその本人の表象的な自己認識や意思決定に影響をきたすこと、その際に自己の中の他者性への明示化がポイントとなることが示唆された点が新しいと思われる。 作業療法の場で一部の人たちに使われてきた機具を認知科学の分野に持ち込み、定型者を対象にした実験から傾向を捉えることで、両方をまたぐ議論を可能にした。
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