研究課題/領域番号 |
18K18365
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中村 壮 京都大学, iPS細胞研究所, 特定拠点助教 (50769833)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 巨核球 / iPS細胞 / imMKCL / iPS / 血小板 / 自己複製 / c-MYC / 巨核球分化 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
増殖能が異なる巨核球細胞株のRNA-seq解析に基づき、巨核球細胞株の自己複製を阻害する原因遺伝子を同定した。また、多能性幹細胞から血液細胞分化誘導時に生じるエピジェネティク修飾の影響を受けにくいベクターシステムを新たに構築した。これらの結果を応用することで、多様なクローン特性を示す異なるヒトiPS細胞クローンから個別に巨核球細胞株を樹立することが可能となり、予測不能であったヒトiPS細胞クローン間での異なる樹立効率の問題点を解決することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
同種免疫性の血小板輸血不応症を発症する患者では、HLA/HPAが適合するドナーの確保が必要であるが、稀な型の場合や緊急時は供給不足が危惧される。解決策として、申請者らは、iPS細胞から分化誘導した血小板前駆細胞、巨核球を細胞株化し、産業化可能な血小板製造法を確立したが、安定増殖株の樹立効率が低いことが課題となっていた。本研究で明らかとなった巨核球細胞株自己複製抑制機構を解除する方法を新規ベクターシステムに新たに組み込むことで、個性の異なる複数のiPS細胞クローン由来不死化巨核球の作製効率を飛躍的に改善することができるため、HLA/HPA一致血小板製剤供給源の問題点を解決する可能性が提示できた。
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