研究課題/領域番号 |
18K18368
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西村 勇哉 神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 客員准教授 (40728218)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 幹細胞 / 人工がん幹細胞 / すい臓がん / 放射線増感 / ナノ粒子 / 人工癌幹細胞 / X線 |
研究成果の概要 |
すい臓がん細胞を用いた人工がん幹細胞(iCSC)を樹立した。その結果、ひとつの細胞株においてiPS細胞と同様の形態変化が観察された。その細胞群ではがん幹細胞のマーカーとなる遺伝子発現が確認された。この細胞群をマイクロアレイによるトランスクリプトーム解析とLCMSMSによるメタボローム解析を行った結果、いくつかの遺伝子および代謝物が優位に上昇していることが確認された。これらのマーカー候補を標的とする抗体がiCSCを特異的に認識するかどうかを評価した結果、コントロール細胞と比較して抗体の結合量増加が確認された。つまり、すい臓がん人工がん幹細胞の標的マーカーが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで取得が困難であったがん幹細胞を人工的に作製することにより、学術的な研究は一気に進むことが考えられる。がん幹細胞の細胞数を確保できることで、これまで不可能であった代謝解析も十分に実施可能となる。また、すい臓がんの人工がん幹細胞が初めて作製されたことで、すい臓がんの治療を目的とする研究に与える影響は大きい。さらに、このすい臓がん人工がん幹細胞のマウスへの移植が確立すれば、これまでのがん細胞株移植マウスとは次元の違う評価が可能と思われる。
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