研究課題/領域番号 |
18K18369
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鵜殿 美弥子 九州大学, 農学研究院, 学術研究員 (30815543)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | iHep細胞 / ダイレクトリプログラミング / 血液 / T細胞 / 末梢血 / H-iHep細胞 |
研究成果の概要 |
本研究では、高い増殖能と分化能を備えたヒト肝細胞前駆細胞をダイレクトリプログラミングの手法で作製することを目的とした。肝臓の発生に重要な転写因子の組み合わせを再検討した結果、最終的に3つの転写因子(FOXA3, HNF1A, HNF6)をヒト臍帯静脈や末梢血由来の血管内皮細胞に導入することで、長期培養による安定的な増殖が可能なヒトiHep細胞を作製することに成功した。この細胞は、3次元培養下において肝・胆管組織様構造を形成し、それぞれ機能的な肝細胞と胆管上皮細胞へ分化・成熟する能力を持つことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって開発された方法を用いることで、機能的に成熟した肝細胞や胆管上皮細胞をヒトiHep細胞から大量に増やし臨床での使用および凍結保存が可能になると考えられる。将来的には、肝臓から採取される肝細胞や胆管上皮細胞の代わりにヒトiHep細胞由来の肝細胞・胆管上皮細胞を用いることで、重篤な肝疾患患者に対する新しい移植医療の実現や、個人に応じた薬剤スクリーニングや毒性を評価できるシステムの構築が期待される。
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