研究課題/領域番号 |
18K18387
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
中村 奈緒子 芝浦工業大学, システム理工学部, 助教 (70754878)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 歯周靭帯 / 歯根膜 / 脱細胞化 / 歯科インプラント / コラーゲン線維 / 脱細胞化組織 / 靭帯 / インプラント / 細胞外マトリックス / 生体材料 / 移植・再生医療 / 再生医学 / 細胞・組織 / 組織工学 |
研究成果の概要 |
歯周靭帯を再構築するための材料としてシート状に加工した脱細胞化靭帯を用いた「インプラント/歯周靭帯一体型の人工歯周組織ユニット」の創製を目的とした。 歯周靭帯はコラーゲン線維束が歯槽骨に対して垂直に配列しており、歯槽骨の内部に突き刺すように結合している。そこで、縦方向のコラーゲン線維配列を有する靭帯を薄層化し、脱細胞化手法を用いて、歯周靭帯構造を模倣したコラーゲン線維束配向型の脱細胞化靭帯シートを開発した。 本研究課題では、脱細胞化靭帯シートの調製のための種々の脱細胞化処理方法の条件検討、皮下および骨近傍移植による生体適合性、コラーゲン線維の配向性および骨結合の評価を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、人工材料のインプラント材料と生体組織の骨とを、脱細胞化靭帯を介して結合させるという独創的な観点に立つ研究である。これにより、従来は発現されなかった噛みごたえの感覚や歯の生理的な移動等の生体機能の発現が可能になると考えられる。さらに、靭帯組織との結合に必要な材料の表面特性を明らかにすることで、従来の人工材料の広範な活用が期待できる。本研究課題で得られる知見および技術は、生体に許容される材料開発における工学的基盤となり、歯科インプラント治療に限らず医学、歯学、医工学に広く貢献できると考えられる。
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