研究課題/領域番号 |
18K18392
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
大澤 重仁 東京理科大学, 理学部第一部応用化学科, 助教 (30780663)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 温度応答性 / 核酸キャリア / ポリオキサゾリン / ポリイオン会合体 / 点眼 / 眼内投与 / 核酸デリバリー / 核酸送達 / 点眼剤 / 高分子 / コロイド粒子 / 刺激応答性 / 高分子材料 / ドラッグデリバリーシステム |
研究成果の概要 |
失明の原因の大半を占める網膜疾患の新規治療法確立を志向した点眼剤の開発を行った。点眼剤としては、眼組織で治療用のタンパクが生成されるような核酸成分、涙による点眼後の迅速な排除を避けるため疎水性成分を持つナノ粒子を設計した。設計した粒子をマウスに点眼した結果、思った通りのタンパク生成生えられなかったが、眼内投与すると高いタンパク発現は得られた。点眼剤としての効果を高めるためには、眼内移行を高めるためによりナノ粒子の疎水性をあげる、またはナノ粒子と細胞表面間で他の相互作用を働かせる必要性が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核酸は細胞に取り込まれた後、タンパク発現を制御するため医薬としての利用が注目されている。核酸の細胞内あるいは組織内移行量を高めて効能をあげる工夫として、ナノ粒子化、疎水性部位の導入が広く研究されている。しかし今回試行した点眼剤による眼組織への核酸導入においては、ナノ粒子としての形態を維持できる範囲での疎水性部導入では、期待通りのタンパク発現が得られなかった。眼は特にバリア性の高い組織で、核酸を眼内に移行させるキャリア設計には疎水性がもっと高くする(場合によってはナノ粒子としての形態にこだわらない)、あるいは他の相互作用も合わせて利用する必要性が示唆された。
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