研究課題/領域番号 |
18K18400
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
安部 一太郎 大分大学, 医学部, 病院特任助教 (00747595)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 心外膜脂肪 / 心房細動 / ラマン散乱光 / 線維化 / ラマン散乱光分析 / 線維化組織 / 脂肪組織 / ラマンスペクトル / 心房線維化 |
研究成果の概要 |
“持続性”心房細動では,アブレーションの成功率は大きく低下する。その要因は,どこを焼灼すべきかがわかっていないためである。代表者は,“心外膜脂肪が心房筋に浸潤する局所”で炎症と線維化が惹起され心房細動の原因となるという知見を発表した。学術的「問い」は,“心外膜脂肪が心房筋に浸潤する局所”は,①心房細動の基質を形成しており,心房細動カテーテルアブレーションの標的治療部位になるのではないか?,および②ラマン散乱分析を応用すれば,この箇所を検出できるのではないか?である。代表者は,ラマン散乱光分析による生体組織の線維化特定法を開発中で,線維化および脂肪組織に特異的なラマンスペクトルを検出できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現状のアブレーションでは,線維化の判別はカテーテル先端からの電位が小さいという情報のみに頼っている。本研究では,ラマン散乱光という新たな技術を取り入れ,局所の線維化のみならず脂肪浸潤まで明らかにする。これまで50%以下であった持続性心房細動アブレーションの成功率を飛躍的に向上させることが可能になる。現在,心房細動アブレーションの施行数は年間4万件を超えており,本研究のもたらす医療経済的波及効果はとても大きい。
|