研究課題/領域番号 |
18K18421
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
木村 文佳 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (30782403)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 予測的姿勢制御 / 立位 / 上肢挙上 / 性差 / 下肢装具 / 表面筋電計 / 一側上肢挙上 / 表面筋電図 / 関節運動 / 立位動作 / 装具 |
研究成果の概要 |
Balen'kiiらは立位で素早く上肢を挙上する際に挙上運動よりも先に大腿二頭筋で筋活動を生じていることを明らかにした。このような運動に先行して生じる姿勢筋の筋活動は予測的姿勢制御(Anticipatory Postural adjustments : APAs)とみなされる。APAsに性差があるかを確認したところ、APAsの出現部位や出現のタイミングに性差を認めた。次いで、健常男性を対象に下肢装具装着の有無でAPAに変化を生じるかを検討したところ、両下肢に長下肢装具を装着した場合には上肢挙上側の脊柱起立筋群でAPAの出現率が増加することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
APAsの出現箇所や出現するタイミングには性差があった。本研究では筋電図の導出部位を上肢挙上側の大腿二頭筋と両側の脊柱起立筋群とし、大腿二頭筋でのAPAs出現頻度は男性が有意に高かった。同じ動作を男女に強いた場合、APAの発生が乏しい女性においては運動中の身体動揺が大きくなり障害を発生する可能性がある。今後この点を明らかにするには、筋導出部位の追加、運動中の身体動揺の測定が必要である。 両側下肢に長下肢装具を装着することで上肢挙上側の脊柱起立筋群においてAPAsの出現頻度が増加した。これより、下肢装具の装着はAPAsの出現を即時的に変化させ得る手法であることが確認できた。
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