研究課題/領域番号 |
18K18435
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
高度科学技術社会の新局面
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
宮島 光志 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (90229857)
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研究分担者 |
遠藤 寿一 岩手医科大学, 教養教育センター, 教授 (00201963)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インテグリティ / 誠実さ / 個人の統合性 / プロフェッショナリズム / 生命倫理 / 研究倫理 / グローバル・バイオエシックス / ユネスコ / インテグリティ(統合性) / 生命倫理と生命法 / 研究倫理と研究公正 / 傷つきやすさ(脆弱性) / ユネスコ生命倫理 / バルセロナ宣言 / ヘルシンキ宣言 / シンガポール宣言 / 脆弱性 / 尊厳 / 人生の物語 / H・ヨーナス / 死の多元論 / データ・インテグリティ / マネジメント論 / スポーツ・インテグリティ / 統合性 / 地域包括ケア / 人格の同一性 / 科学技術 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は生命倫理と研究倫理を架橋する統合教材の開発であり、教科書『新版 薬学生のための医療倫理』の刊行が実現した。同書の「医療人のプロフェッショナリズムと社会的責任」「レギュラトリーサイエンス」などの項目では、医療倫理と研究倫理を包括する「インテグリティ」理念の重要性が明快に説かれている。また本研究に基づいてオンデマンドの動画教材「研究活動における生命倫理:インテグリティの3原則」が開発された。この講義では「研究活動のインテグリティを追求する」「研究データのインテグリティを確保する」「研究対象者のインテグリティを尊重する」という3原則が統合的に解説されており、高い学修効果が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代日本社会は高度科学技術を基盤としており、一方では専門化により優れた成果を挙げているが、他方では細分化にともない「全体性の喪失」という悪弊を生んでいる。医療現場でも技術の高度化により新たな倫理問題が生じている(生殖補助医療、終末期医療など)。 ユネスコ『生命倫理と人権に関する世界宣言』の第6原則(第8条)は「人間の脆弱性と個人のインテグリティの尊重」であるが、本研究は「個人のインテグリティ」理念を導きとして、高度科学技術社会に相応しい新たな人間像を探求した。そして医療系の研究教育における「全体性の喪失」を緩和し、全人的な教育を展開する基本理念を「インテグリティ3原則」として呈示した。
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