研究課題/領域番号 |
18K18448
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
超高齢社会研究
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
山田 幸生 電気通信大学, 脳・医工学研究センター, 客員教授 (10334583)
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研究分担者 |
小池 卓二 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (10282097)
丹羽 治樹 電気通信大学, 脳・医工学研究センター, 特任教授 (20135297)
牧 昌次郎 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (20266349)
西村 吾朗 北海道大学, 電子科学研究所, 助教 (30218193)
道脇 幸博 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (40157540)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 誤嚥 / 非侵襲検査法 / 近赤外光 / 蛍光 / 蛍光食品 / 高感度蛍光検出 / 梨状窩食物滞留 / 誤嚥検査 / 咽頭残留 / 誤嚥検査法 / 非侵襲 |
研究成果の概要 |
誤嚥リスクの評価を目的として,咽頭部梨状窩への食物滞留の有無を非侵襲で簡便に検査する技術を開発した。蛍光を発する食品が梨状窩に滞留すれば,頸部表面に光プローブを当てて蛍光計測を行って食物滞留を知ることができる。生体透過性の高い近赤外蛍光を生じる蛍光剤の選択,高感度蛍光計測装置・光プローブの開発,生体模擬試料による予備実験,および健常高齢者対象の計測を行った。 その結果,生体表面より最大約25 mmの深さからの蛍光が検出可能であることを確認し,健常高齢者では梨状窩に滞留した蛍光食品からの蛍光を検出した。梨状窩への食物滞留を非侵襲かつ簡便に検査する技術の基礎を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
誤嚥性肺炎は,日本人高齢者の死因の上位にあり,誤嚥性肺炎を防ぐことは喫緊の課題である。誤嚥の危険性を検査する主な手法は嚥下造影(レントゲン)検査と嚥下内視鏡検査であるが,どちらも簡便ではなく,自宅や高齢者施設などで簡便に実施できる検査方法が望まれている。咽頭部の梨状窩への食物滞留を簡便に検出できれば,誤嚥のリスクを評価できる。本研究では,蛍光食品と高感度蛍光検出装置により,簡便に梨状窩への食物滞留を検知する技術の開発に成功した。この技術により自宅や高齢者施設において日常的に誤嚥のリスクが評価できれば,誤嚥性肺炎を防ぐことに大いに貢献すると考えられ,社会的意義が大きい。
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